佃島つくだじま
嵐で流された釣り客が、着いた先を異国と思い込む話。
あらすじ
ある天気のよい日のことです。三、四人の男たちが連れ立って船を出し、お台場の沖合二、三里ほどのところまで出て、海釣りを始めました。
よく釣れるので、時間も忘れて夢中になっていると、夕刻になって急に嵐が起こり、船ごとどこか知らない島へ流されてしまいました。
無人島かと思っていると、赤黒い肌をして目の光った、筒袖姿の男に出会いました。もしやここは南米かもしれないと考えた一同は、その家の戸を開けて声をかけます。
一同はおそるおそる、こう声をかけました。「あのう、私たちは日本人です。おわかりになりましたか、日本人ですよ……。ここはなんという国でございますか」
相手はけげんな顔をしながら、こう答えました。「なんだって。べらぼうめえ。ここは佃島だ」
成立と背景
原話は、安永四年に江戸で出た『聞童子』に収められている「難風」という話です。ただし原話では、流れ着く場所が佃島ではなく大森になっています。
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- 歴史的音源(れきおん)
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- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

