落語の演目

四宿の屁ししゅくのへ

滑稽噺品川吉原

品川・千住・板橋・新宿の宿場女郎の違いを、おならで描き分ける話。

あらすじ

品川・千住・板橋・新宿という四つの宿場の女郎が、それぞれ違ったやり方でおならをごまかしたり開き直ったりするようすを、続けて描いていきます。

品川では、昼間の遊びの最中に女がふとんの裾を足で持ち上げておならをし、客に寒いのかと聞かれると「あそこの帆かけ舟をごらんなさい」とごまかします。ところが足をおろした拍子に客の顔へもう一発浴びせてしまい、客は「今のは肥舟か」とやり返します。

新宿では、女がふとんの中でおならをしてしまい、きまり悪さから「いまの地震知っていた?」ととぼけます。客は「地震?屁の後か先か」と切り返しました。

千住の場では、女が盃をすすめようとした瞬間に音を立ててしまいますが、そばにいた若い衆が気をきかせて自分のしわざだと名乗り出ます。感心した客が若い衆に祝儀をやると、女は「今のはわたしの働きだよ」と横から言い出しました。

板橋では気性が荒く、客が女におならをしたと文句をつけると、女は「あちこちで客の前で屁をしたとしゃべって歩くのはおまえだろう」と客のえりをつかんで凄みます。客が「しゃべらないから放してくれ」と詫びると、女は念を押したうえで「それじゃもう一つ」とまたおならをして見せました。

成立と背景

小ばなしの一つで、円蔵という演者が得意にしていました。いまは三遊亭円生も高座にかけています。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

← 落語の演目一覧へ