島原八景しまばらはっけい
太夫の所作をまねようとした客が、吸い殻を頭に落とす話。
あらすじ
はじめて京都の島原へやってきた男が、あちこち案内してもらいます。太夫をひと目見たいというので、上がって顔を合わせるだけだぞといわれ、対面がかなって大喜びしました。
太夫が煙草を吸ってキセルをぽんとはたくと、吸い殻が着物の上をころころと転がります。男が大変だと騒ぐと、太夫は「ほっといとくなされませ」といって、落ち着いてもう一度はたき、吸い殻は煙草盆へころころと収まりました。
男はさすがは太夫だと感心し、よそへ行ってこのまねをしてみます。ところが、いくらキセルをはたいても吸い殻がうまく出てこないので、思いきりプーッと吹いてみました。
すると吸い殻が飛び出し、自分の頭の上にぽんと落ちてしまいます。「お客さん大変です」と言われた男は、「ええ、ほっといとくなされませ」と答えました。
成立と背景
上方ばなしで、前半では島原の情景がくわしく紹介されます。後半部分は別の演目「ふだんの袴」と同工異曲です。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

