落語の演目

三人息子さんにんむすこ

滑稽噺新作落語兄弟

別題: 三人兄弟

遊びぐせのついた三兄弟が、二階から抜け出そうとして順に取り残される話。

あらすじ

江戸のある商家に、遊び好きの息子が三人いました。毎晩のように家を空けるので父親が意見をし、三人そろって二階でおとなしく寝ることになりました。けれども遊び慣れた体には、じっとしているのがつらく、なかなか寝つくことができません。

下を夜まわりの熊公が通りかかったので、長男は熊公にはしごをかけてもらって外へ出ます。続いて次男もこのはしごを使っており、はしごを外してしまいました。

目を覚ました三男は、兄二人がいないことに気づいて自分もおりようとしますが、はしごは外されています。身軽な三男は、かまわず飛び降りて出かけてしまいました。

翌朝、かんかんに怒っている父親のもとへ三人がそろって帰ってきます。長男は発句の会だったと、次男は謡いの会だったと言い訳しますが、三男は堂々と品川へ女郎買いに行き、バクチで負けたのだと正直に打ち明けました。

父親は妻に「三人ともあきれた奴だが、身代は三男に譲るつもりだ」と言います。「あんな者になぜ身代を譲るのです」と問われた父親は答えました。「でも、あいつの言うことが一番正直だ」

成立と背景

昭和の初め、柳家金語楼が新作風に演じ直したことがあります。原話は明和九年の本『楽牽頭』に載っている「三人兄弟」です。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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