大男の毛おおおとこのけ
別題: 大男の女郎買い
大きな相撲取りを供に女郎屋へ乗り込み、店を困らせる話。
あらすじ
ある旦那が、女郎屋を困らせてやろうと、とりわけ体の大きな関取を供に連れて出かけました。入り口から入れないので、二階の障子を開けて這い込みます。
並の大盃では呑み込んでしまうというので、三荷入る水瓶で冷酒を飲み、関取は居眠りを始めました。襖を外して座敷をつなぎ、蔵から出した夜具を片端から並べます。
床入りになって、花魁が関取に、お腹の上へ乗せてくれと頼みました。乗ってみると高くて江戸中が見えると言い、おや、ここは穴蔵かえと言います。関取が「なんだってへその穴をくすぐるんだ」。
つまみ出すのに上へ出せばよかったものを下腹のほうへ出したので、花魁は転がり落ち、その拍子に薪のようなものにぶつかりました。「大男に大なんとかなしというが、関取、体に似合わない小粒だねえ」「ばかいえ、それは毛だ」。
成立と背景
原話は天明ごろに出た小咄本所収の「大物」です。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

