落語の演目

盗人相撲ぬすっとずもう

滑稽噺上方落語が原話相撲

別題: 行司の頓智

追いはぎに遭った行司が、相撲の口上で場を収める話。

あらすじ

江州の田舎で二日にわたる相撲興行があった年のことです。行司をつとめた正作は、五里ほど離れた自分の村まで、興行が終わってから歩いて帰ることにしました。

途中で日が暮れ、独りでは心細いと道連れになった男がありました。山道にさしかかったところで大男が飛び出し、命が惜しければ金を出せと正作の財布を奪っていきます。

これを見ていた道連れの男は、実は自分もいずれ正作の金を狙うつもりでいたので、先を越されたことに腹を立て、大男に半分よこせと詰め寄って喧嘩になりました。

正作は、それなら二人で相撲を取り、勝ったほうが金を取ればいいと持ちかけ、双方の持ち金をいったん自分が預かることにします。「かたや窃盗山、こなた剥盗ヶ浦」と土俵入りのように呼び上げると「残った残った」と言いながら、金を持ってそのまま逃げ出しました。

だまされたと気づいた二人の悪党が「行司が逃げるということがあるかい」と叫ぶと、正作は振り返ってこう言いました。「この勝負、預かり置きまアーす」

成立と背景

上方から伝わった噺と考えられています。大正四年に大阪で刊行された『三友派桂派落語名人揃』には「行司の頓智」という題で収められています。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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