落語の演目

見立て違いみたてちがい

滑稽噺賭け女房

鳥刺しと掃除屋が言い争い、竿を賭けて勝負する話。

あらすじ

むかしは水屋という商売がありました。桶を天秤で担ぎ、つるべの先に長い竿をつけたものを手に持って、方々の家に水を売り歩く仕事です。

同じ頃、竿の先にトリモチをつけて鳥を捕らえる鳥刺しという商売もありました。ある鳥刺しがスズメを狙っていると、肥桶を担いだ掃除屋が「オワーイ」と大声を上げて通りかかります。

鳥刺しは、出し抜けに大声を出すから鳥が逃げてしまったと文句をつけました。掃除屋が、逃げる鳥だって捕らえられると言い返すと、それができたら竿をやると鳥刺しも意地になります。

掃除屋が竿を構えていると、ちょうどスズメが飛んできたので、ひょいと突いて仕留めてしまいました。約束通り竿を受け取り、肥桶を担いで帰っていきます。

その姿を見た裏長屋のおかみさんが、掃除屋だと思って声をかけました。「ちょいと、一荷入れてくださいな」

成立と背景

肥桶を担いだ掃除屋が竿を持っていたことから水屋と見間違えられた、というだけの内容です。水屋、鳥刺し、肥桶を担ぐ商売そのものがなじみのなくなった現在では演じられなくなっています。初代柳家小せんが得意にしていました。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

← 落語の演目一覧へ