落語の演目

蔵に一杯くらにいっぱい

滑稽噺上方落語が原話女中

女中三人が欲しい物を言い合ううちに、話がきわどくなる話。

あらすじ

奉公先の女中が三人集まり、世間話をしているうちに、めいめいの欲しい物を言い合う話になりました。一人が「きれいな着物がほしい」と言うと、ほかの二人が「どのくらいほしいのか」と聞き返します。女中は「蔵に一杯」と答えました。

続けてもう一人が「わたしは役者の絵姿がほしい」と言い出し、同じように「蔵に一杯」ほしいと欲張ります。二人があれこれ品物の名を挙げて競い合ううちに、残る一人にも何がほしいか順番が回ってきました。

女中は同じやりとりの調子のまま「ウチは男の人のアレがほしい」と言い出しました。「どのくらいほしいのか」と重ねて聞かれると、同じように「蔵に一ぱいッ」と答えて話が終わります。

成立と背景

上方に伝わる話で、万延元年に作られたネタ帳「風流昔噺」に載る「女中三人好きなものいい合い」という一話が、もとになったと考えられています。もとは長持一杯という言い方だったものが、しだいに大きくなって蔵に一杯という言い方になりました。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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