落語の演目

これでも古いかこれでもふるいか

滑稽噺上方落語が原話子別れ

別題: 古いか、古寺古い、古寺

鮮度自慢の魚屋が夜道で不思議な目に遭い、杭に問いかけられる話。

あらすじ

鮮度の良さが自慢の、堺のある魚屋がいました。ある日、大阪へ商いに出て帰りが遅くなり、深夜に広田の森を通りかかります。すると前方に、しくしくと泣きながら歩く小娘の姿がありました。

訳を尋ねると、船場の店へ女中奉公に上がっているが、母親が急病だという知らせを受けて堺の実家へ帰る途中、暗くて道が分からず困っているのだといいます。魚屋は、そんな夜更けに小娘一人を帰らせる商家などあるはずがないと見抜き、狐が化けているのだろうと察して「その手は古い、古い」と言い放ちました。すると小娘の姿はかき消えてしまいます。

気を良くした魚屋が住吉の浜づたいに歩いていると、大波が打ち寄せたあとに、大きな杭が打ち上げられていました。これは幸いだと魚屋が手をかけたとたん、杭が目をむいてこう言いました。「これでも古いか」

成立と背景

原話は、宝永二年に出た笑話本に収められている「何を見ても古いと言ふ人」で、そちらでは杭ではなく小判が同じように化けて見せます。東京にも似た噺があり「古寺古い」または「古寺」という題で伝わり、修行中の武者が古寺に泊まると狐がさまざまなものに化けて見せるものの、同じように見破られてしまうという筋立てで、サゲも同じです。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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