子ほり奴こほりやっこ
別題: 子ほり行列
槍を放る奴が、迎えに来た子供まで同じ調子で放ってしまう話。
あらすじ
大名行列に加わっていた奴たちが、国入りを終えて城下へ戻ってきました。城の前まで行列を組んで進んだのち、そこで解散となります。
町の入口では、女房が子供を抱いて出迎えていました。奴の一人は、道中で槍を放っては受け止める仕草を続けていた勢いのまま、女房から子供を受け取って抱きかかえます。
ところが抱いているうちに、腕の動きがだんだん槍を放るときの調子に戻っていきました。そしてとうとう、槍と同じ調子で子供を放り投げてしまいます。
成立と背景
仕草だけでサゲを見せる上方の噺で、三代目桂文団治が得意にしていました。せりふでサゲを言うのではなく、鳴り物にあわせて奴の身のこなしを見せる、仕草落ちという型の演目です。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

