雷の弁当かみなりのべんとう
別題: 雷際の下
落ちた雷の弁当を拾った子供が、下の段を開けようとして止められる話。
あらすじ
ある日、大きな雷鳴とともにビシャリという音が響きました。何かが空から落ちたに違いないと、町の人々は方々を探し回りましたが、それらしいものはどこにも見当たりませんでした。
しばらくして、町はずれの道を歩いていた子供が大きな包みを拾いました。何だろうと不思議に思いながら開けてみると、中には二段に重ねられた弁当箱がきちんと納まっていたのです。
上の段のふたを取ってみると、雷の好物であるへそがぎっしりと詰まっていました。驚きながらも下の段まで開けようとしたところ、空の彼方から雷の低い声が聞こえてきました。「へその下を見たらいかん」
成立と背景
この噺は短い小咄の一つで、原話は延享四年に上方で刊行された『軽口花咲顔』の巻二に収められている「雷のさげ物」という一編にあるとされています。落ちだけで完結する、ごく短いつくりの一席です。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

