骨皮ほねかわ
隠居に教わった断り方を、与太郎が何にでも使ってしまう話。
あらすじ
隠居のところへ傘を借りに来た人を、与太郎がそっけなく断ってしまいました。
隠居がとがめて、「そういうときは、家にも一本傘がございましたが、竹は竹、紙は紙でばらばらになってしまいましたので、束ねて棚の隅へ上げてございます、と言うものだ」と教えます。
ところが与太郎は、今度は猫を借りに来た人に、同じ口上を使ってしまいます。隠居はあきれて、猫の場合は「盛りがついて粗相ばかりするので、裏の物置に入れてございます」と言うのだと教え直しました。
その後、隠居自身を貸してくれと頼まれた与太郎は、また猫の口上をそのまま使ってしまいます。今度は隠居について「病気と言って断れ」と教えられました。
続いて火鉢を借りに来た人に、与太郎は隠居の口上をそのまま使います。相手は怒って「馬鹿なことをいうな。火鉢に病気が起こるか」と言い返しました。
与太郎は悪びれずに答えました。「でも、金玉火鉢と申します」
成立と背景
狂言の「骨皮」に由来するとみられる噺です。原話としては、天保十五年に出た「古今秀句おとし噺」に収められている「夕立」などが挙げられています。
一席として独立させず、「金明竹」の前に続けて演じられることが多かったといいます。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

