法華坊主ほっけぼうず
後家のもとへ通う坊主が、鶏の鳴き声を戒めと聞く話。
あらすじ
法華寺の坊主が、ある後家といい仲になり、毎晩その家に通っていました。
ある晩、坊主が帰ろうとすると、後家が飼っている鶏が夜明けの近いことを告げて鳴きました。それが坊主には「ホッケボーズ、ホッケボーズ」と聞こえます。
坊主はしんみりとして「鶏まであんなことを言うようになっては、もうそなたとの仲もこれまでだ」と、引き止める後家を振り切って帰っていきました。
後家は「鶏さえ鳴かなければ」と、鶏を追いかけます。鶏は逃げながら鳴きました。「ゴケッコウ、ゴケッコウ」
成立と背景
上方の噺で、小咄ですが一席に伸ばして演じられることもありました。サゲには他に「コワコワコワゴケーッ」などの型もあり、後家が怖いという意味を掛けたものです。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

