魚売人ぎょばいにん
別題: 叩冗り
難しい言葉で魚屋をやり込める漢学者が、値の言い立てで感心させられる話。
あらすじ
漢学者のところへ来た魚屋が、タイのことを「周魚はあるか」などとむずかしい言葉で聞かれて戸惑います。学者は「もの書かざるは利にうとし」と決めつけ、「ちと午前中けいこに来い」と居丈高に言い放ちました。
魚屋が「なにか買ってくださいよ」と持ちかけると、学者は値をたずねます。魚屋は「ゲクメに負けましょう」と答え、ゲクメとは何かと問われると種明かしをしました。
「ゲクメを知らねえんですか。ゲタの穴が三つだから三百です」。学者が感心してうなずくと、また同じ調子で言いました。「ちと午前中けいこに来い」
成立と背景
無学者を描く演目の一つで、先代春風亭柳好が得意にしていました。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

