落語の演目

道楽書生どうらくしょせい

滑稽噺賭け女房

別題: あちたりこちたり、時計の分銅、柱時計

下宿代を踏み倒そうと賭けを持ちかけた書生二人の話。

あらすじ

下宿代を払えなくなった二人の書生が、下宿屋のおやじをだます計略を練りました。おやじを二階に呼び、置き時計を指して、前に住んでいた宿にあったのと同じ品だという作り話を持ち出します。

書生たちは、おやじが二、三十分のあいだ時計の振り子を見つめながら「あちたりこちたり」と唱え続けられるなら、滞納分の下宿代に上乗せして五十円払うと持ちかけました。

言い続けられなければ下宿代は帳消しにするという条件だったので、おやじはまともに受けて「あちたりこちたり」と唱えはじめます。

その隙に、書生二人は荷物をまとめて逃げ出してしまいました。三十分たったころ、おやじが女房に「書生二人はどうした」と尋ねます。

女房が、二人は別れ別れにどこかへ行ってしまったと答えると、おやじはこう言いました。「あっ、そしたらあちたり、こちたり」

成立と背景

益田太郎冠者が明治時代に手がけた噺で、初代三遊亭円左が高座にかけ、のちの円馬も演じました。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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